MyMicのブログ

DTCGのことについて書く

JCGopenに何回も参加して、幾度となく負けて、ようやく気が付いたこと

どうも初めまして。MyMicです。どう読もうとしてもそうは読めないのですが、ミミックと読みます。

私はシャドウバースというデジタルTCGをプレイしています。それも配信が開始された昨年の6月からほぼ毎日プレイしています。しかし、そのくせ未だに(3月28日現在)Masterランクに到達していないという、なかなかに珍しい存在です。

その理由というのも、私が1日のデイリーミッションをちまちまとフリーマッチで消化しただけで満足してしまう、典型的なカジュアル層の人間であるからに他なりません。今でもランクマッチをするときは「ランクマッチで○勝する」だとか、今の環境で多く用いている「ウィッチで○勝する」というミッションが提示されたときのみです。

そんな人間が、唯一積極的に行動していることがあります。それが大規模オンライン大会である、JCGopenへの参加です。

今やJCGopenは、熱心にシャドウバースをプレイしているプレイヤーのであればほとんどの方が知っているぐらい(たぶん)有名になりました。4/1からは2pick大会の優勝者に4万円の賞金が出るということも相まって、さらに加熱することが予測されます。

そんな大会に、クソザコナメクジがなにを思って参加し続けているのか。それは最初の大会で(自分の中では)ある程度の結果を残してしまったことが理由かと思われます。

最初の大会というのは、JCGopen vol.1。つまりJCGがシャドウバースに参入することになった、記念すべき初代大会のことです。私は何を思ったのか、大会など出たことがなかったのに(出るような実力がないのに)参加することにしました。するとモンキー・D・ルフィがカードゲームやったらこんな感じになるんだろうな」というような脳筋プレイをかましつつ、運だけで大会を勝ち進んでいきました。

f:id:MyMic:20170328143340j:image

ちなみに使用デッキは疾走ランプドラゴンミッドレンジロイヤルでした。古き良き脳筋

まあ、そんな脳筋冥府エルフという名のクロコダイルに負けて、あえなくカラッカラに干からびるわけです。

f:id:MyMic:20170328160416j:image

それはもう無残な負け方でした。ですが、私はそこまで落ち込んではいませんでした。それは曲がりなりにも、初めての大会参加でBest8という結果を残すことができたからです。

もちろん褒められたような結果ではありませんが、自分の中では非常に満足していたわけです。要するに勘違いしていたわけですね。初めての大会参加でこれなら、いずれは優勝できるんじゃないのかと。その当時の私には、大会でなら強豪たちと対等に渡り合えるのではないかという根拠のない自信が生まれていたのかもしれません。

ですが、だんだん気が付いてくるわけですよ。あくまでも自分はモンキー・D・ルフィじゃなく、クソザコナメクジだということに。

ルフィはクロコダイルと三回対峙し、三度目の正直でゴムゴムのストームをぶちかまして勝つわけですが、クソザコナメクジは何度挑んでもリノリノのストームでぶち殺されるわけです。

f:id:MyMic:20170328160401j:image

3/28日現在、私は2pick大会を含め13回もJCGopenに参加していますが、その中で決勝トーナメントまで進出できたのはわずかに2回。つまり初代大会以降は1回しか決勝トーナメントに進めなかったんですよね。その1回というのも初戦で無残にリノセウスに轢き殺されて終わりましたし、そもそも予選の決勝まで進むことがほとんどできませんでした。安西先生じゃなくても「まるで成長していない……」と嘆くレベルです。

そもそも大会に取り組む姿勢も非常に悪かったです。酷いときはチェックインの五分前に組んだデッキを登録して持ち込んだり、当選したのにも関わらず予定が合わなくて試合に出れず敗退するなど、そもそも意識が低すぎました。

つまり、恐らく私はJCGopenを心のどこかでナメていたんですね。

著名なプレイヤーが予選の一回戦で負けたというツイートを見て、「俺は最高Best8だけどな」などらとほくそ笑んでいるうちに、1没と2没を繰り返すbotになっていました。当然ながら有名プレイヤーの方々はどんどん実績を積み上げていますから、性格と根性が捻じ曲がったクソナメには相応しい末路といえます。

さて、前置きが非常に長くなってしまい恐縮ですが、ここからが本題です。これから書くことはマジで、死ぬほど当たり前のことなのですが、自分への戒めとして文章に残しておきます。JCGopenに限らず、大会に参加する際の心構えです。

  • 慣れたデッキで参加しろ

これは本当に当たり前だろと突っ込まれて当然なのですが、私はそれができていなかったんですよね。前述した通り当選したことを知ってからようやくデッキを組み始めて、しかもランクマッチで回したことすらない冥府エルフや超越ウィッチを登録するわけです。しかし普段の私はロイヤルやドラゴンを好んで使っている脳筋プレイヤーですから、びっくりするぐらいのプレイミスをやらかしたりして、あっさりと負けます。

これの何が悪いかって、単純に負けるというだけでなく、自分に言い訳する余地を与えてしまうということだと思います。

普段から自分が回しているデッキで負けるなら、プレイミスはプレイミスとしてしっかりと反省できるはずなんです。でも慣れていないデッキを「今の環境的に強いから」という理由で持ち込んで負けても、単純に慣れてないからしょうがないで済まされちゃうんですよね。しっかりと練習していれば勝てたはず、で大会の反省が終わってしまう。

これは対戦相手にも失礼ですし、単純に時間の無駄です。大会に参加する時間をそのデッキを回すことに使ったほうが後々役立つでしょう。

実際に私は大会用に組んで何回も持ち込んだセラフビショップと、ランクマッチで回し続けたドロシーウィッチで2回目の決勝トーナメントに進出できました。私のセラフビショップは正直環境に合っているとはあまり思えない構築でしたが、慣れているということ、そしてある一定のメタをしたデッキが環境云々よりも結果に繋がることが多くあると私は思っています。もちろん、環境を支配しているデッキにしっかりと触れておくことは大前提の上です。

  • 受けの選択肢を取るな

これは文字通りで、もしかしたら勝負事全てに共通する考え方かもしれません。つまり消極的になってはいけない、ということです。シャドウバースにおいての消極的な選択は、俗にいうフェイスorトレードや、EPを使うか使わないか、などにおいて敗北を招く直接的なきっかけになりやすいです。

現在のJCGopenでは、構築戦においては2リーダーでのBO3、要するに最大3戦の勝ち抜け戦が基本となっています。つまり、一戦なら落としても問題ないんですよね。なので、特に初戦は自信のあるデッキを選択して、攻めの選択肢をガンガン取っていくことが重要だと思います。

もちろんですが、ここでの攻めの選択肢とは単純に顔面を攻めるだけではありません。「あえて何も出さない」というプレイングであったり、相手の手札を読んだ上で相手の行動を誘う、といったテクニックをしっかりと実践の場で選択できるかどうかも重要です。

また、大会なので試合を連続して行うことになります。そうした中で緊迫した展開が続いてしまうと、不利な状況になっただけで正常な思考ができなくなり、「たぶんあのカードは手札にないだろう」といった妙な期待をしながら手札を切ることが多いです。これの何が悪いかって、対処を完全に相手に委ねてしまっていて、受け身になってしまっているんですよね。積極的な選択をするためには、全てのカードを持っていると仮定した上で、それでも出すか出さないかを考える必要があります。あくまでも自分が主体のプレイを心掛けたほうが勝ちには繋がると思います。盤面の上で不利でも、常にこちらが攻めているという意識を持つことが重要です。

  • 敗戦を受け止め、切り替えていく

私は負けず嫌いで、前述した通り性格が悪いので、負けてしまった後にかなりの確率で愚痴をこぼしてしまいます。しかし、それもやはり時間の無駄です。

勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」という言葉は、プロ野球の野村元監督……ではなく剣術家の松浦静山の言葉ですが(今知った)、野球や兵法だけでなく、デジタルTCGにおいても大いに当てはまる言葉だと思います。前述した通り、BO3形式では1ゲーム落としただけでは負けじゃありません。次に切り替えることが何よりも重要なのです。BO3で全敗したり、2pick大会のようにBO1であっても、来週には新しい大会が始まるわけです。

相手の運が良すぎる、という場合もあるでしょう。でもやはり条件が同じである以上、どこかに自分のミスが存在しているはずです。例えそうでなくても、その敗戦の痛みは次の戦いにおける理不尽への許容量を大きく底上げしてくれます。

結論=JCGを、シャドウバースをナメるな。

マジで当然のことを長々と書いてしまいましたが、結局はこういうことです。名誉とレッドエーテルのためにJCGopenに参加してきましたが、得たものといえばJCGのエンブレム(参加賞)と敗北感だけです。

f:id:MyMic:20170328165333j:image

もちろん心構えをしっかりとしたところで、プレイングが上達するわけではありませんが、自分に言い訳をすることは少なくなるでしょう。それが上達、ひいては好成績に繋がってくるのだと思いたいです。

シャドウバースはあくまでもゲームですし、それにどれほどのリソースを注ぎ込むのかというのは難しい問題ではあります。しかし大会における賞金の大きさや、国内の盛り上がりを見てもしっかりと取り組む価値はあると感じています。

こちらの記事でも書きましたが、遊びじゃなくて戦争なんですよこのゲーム。

今の私はMasterですらなく、大会で結果を残すこともできていない、かの山賊ヒグマ以下の存在ですが、しっかりと準備をすることでグランドライン──いや、スタートラインに立つことはできるのかな、と思っています。

f:id:MyMic:20170328170913j:image

長文を読んでくださり、ありがとうございました。